■シミのタイプでケアも違う
シミには主に、老人性色素斑、雀卵斑、肝斑、炎症性色素沈着などがあります。
それぞれ原因も違うので、ケアや治療法も違います。
レーザー治療が効果的なのは、雀卵斑と老人性色素斑のシミなどです。
レーザー治療は、真皮にあるメラニンをもつ細胞まで破壊することができるため、生まれつき持っているソバカスなどに有効な方法といえます。
炎症やニキビの跡にできた炎症性色素沈着と呼ばれるシミや女性ホルモンが関係しているというシミ、肝斑などはレーザー治療には、向きません。
レーザーを当てることでかえって濃くなる場合もあります。
レーザーの治療を受けたいときは、皮膚科で、自分のシミがどのような種類なのかを見てもらってからにすることが大切です。
治療法についてもきちんと説明をしてくれて、場合によっては、他の病院を紹介するぐらい良心的なところを選んだほうが賢明です。
■医療レーザー治療とは
レーザー治療とは、エネルギーの強い光線で、色素細胞をピンポイントに照射して、健康な皮膚には影響を与えません。
メラニン色素を持った細胞だけを破壊するというものです。
とくに、紫外線が原因のシミや遺伝性のそばかすには有効です。
レーザーは黒い色に反応する光なので、ぼやけているシミより濃くはっきりしているシミのほうが、効果が高いです。
医療用レーザーにはさまざまなり種類があります。
肌質や症状によって使い分けます。
シミやそばかすには、メラニン色素を吸収する作用があるルビーレーザーやヤグレーザーなどを使います。
レーザーを当てる時間は一瞬ですが、照射のときに輪ゴムではじかれたような痛みを感じることがあります。
瞬時のことなので、がまんできるような痛みではありません。
レーザーを照射した後は、軽いやけどような状態になって、5~6日でかさぶたになって、剥がれ落ちます。
治療後は、色素沈着を起こす場合があります。
医師の指示に従って、アフターケアーをしっかりと行い、紫外線から肌をしっかりガードすることを忘れないようにしてください。
■ホクロや刺青もとれる
レーザー治療は、ホクロにも有効です。
ホクロは、母斑細胞というメラニン色素を作り出す細胞から生じます。
ホクロの表面は、メラニン色素が蓄積して黒く見えますが、深部にある母斑細胞は無色です。
そのため、レーザーで表面を取り除いても、深部にある母斑細胞が残っていると、またメラニン色素を作り出して再発することがあります。
そのときは、再度照射が必要です。
ホクロには、炭酸ガスレーザーを使用します。
レーザーをホクロの表面の黒い部分に当てて、皮膚に含まれる水分と一緒に、ホクロの組織を蒸発させて取り除きます。
治療後は、照射した部分がすりむいたような状態になります。
少し皮膚がくぼみますが、10日くらいで乾いて治癒します。
さらに、レーザーでは刺青やアートメイクを消すこともできます。
レーザー治療は、手術に比べると術後の痛みがなく、きれいにとれるという特徴があります。
ただし、大きなあざや外科的な手術のほうが適することもありますので、治療の前に、皮膚科できちんと診断を受けることが大切です。
■レーザーピーリング
レーザーピーリングは、ケミカルピーリングよりかなり強いピーリングになります。
しわやたるみなどの改善効果も大きいです。
しかし、術後のなどが大変です。
まず事前に麻酔してピーリングを受け、終わったあとは1、2週間ほど包帯が必要になります。
包帯がとれても赤みや色素沈着が数ヵ月間残ります。
それらをハイドロキノンなどで治療していくことになります。
普通に化粧して外出できるようになるまで、1ヵ月以上かかることもあります。
美容的治療も現代医学では可能になったのですが、リスクを背負っても受けるかどうかは、自分の意思次第です。
■ レーザー治療に適さないシミの治療法
レチノイン酸は、ビタミンA誘導体の一種です。
表皮の細胞分裂を促し、表皮がアカとなって剥がれ落ちるのを早める効果があります。
そのため、シミのもとになるメラニン色素も早く排出することができるので、シミの治療に効果があります。
また、真皮層のコラーゲンなどを増やす働きもあるので、肌にはりを与えしわを改善するといわれています。
さまざまな強さのレチノイン酸を用いたり、ハイドロキノンなどの美白剤と組み合わせた治療を行うクリニックもあります。
この治療は、レーザー治療が適さないシミ、肝斑などにも効果があるといわれています。
ただし、レチノイン酸は、効果もある分、肌に刺激性があります。
また、多量に吸収すると胎児に影響が出るので、妊娠中は使用できません。
そのため、レチノイン酸の中でもマイルドなレチノール以外は、化粧品への使用は認められていません。
レチノイン酸の治療は美容皮膚科などで受ける必要があります。
また、薬の効果には個人差があり、様子を見ながら治療していく必要があります。
治療は1~2週間おきに受診して、保湿などのケアをきちんとしてもらいます。
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