皮膚の再生、しわの原因

■皮膚の再生
皮膚は大きく分けて、表面から順に、表皮、真皮、皮下組織の3つの層からできています。
表皮の一番上の部分は、角質層と呼ばれる層です。
一番深い部分は、基底層と呼ばれています。
肌、いわゆる表皮組織が生まれるのは基底層からです。
基底組織は絶えず細胞分裂を行い、約2週間かけて、基底層から角質層へと新しい細胞を押し上げていきます。
角質層に到達した細胞は、核のない死んだ角質細胞になって、外の刺激から肌を守ります。
約2週間その場にとどまった後、アカとなってはがれ落ちていくのです。
約4週間を周期とする肌の新陳代謝を、ターンオーバーといいます。
年を重ねるにつれてその速度は遅くなり、4週間が5週間と徐々に長くなります。
40歳すぎると6週間もかかるようになってしまいます。
ターンオーバーが遅くなると、肌にあれ、シミ、しわが生まれやすくなります。

■皮膚のしくみ
<皮膚のしくみ>
表皮・・・角質層、表皮細胞、基底層の3層からなります。
真皮・・・コラーゲン、エラスチン、繊維芽細胞があります。
角質層・・・細胞間に細胞間脂質と呼ばれる脂質成分(セラミドなど)があり、水分を保ち、肌を乾燥やバイ菌から守っています。
表皮細胞・・・紫外線や加齢によって薄くなると、ふっくらした感じがなくなります。
メラノサイト・・・基底層にあり、色素細胞メラニンを産出して紫外線から皮膚と体を守ります。
紫外線を浴びてメラニンが大量に産出されると、色素沈着を起こしシミとなります。
コラーゲン・エラスチン・・・たんぱく質でできた繊維で、ゴムのように弾力があり、肌のはりを保っています。
紫外線や加齢により弾力を失い量も減少するので、肌にしわができます。
繊維芽細胞・・・コラーゲンを生み出す細胞です。
加齢によって働きがにぶるとコラーゲンが減り、しわの原因にもなります。
セラミド・・・肌に潤いを守る主役です。
角質細胞間脂質の1つで、水分の分子をサンドイッチ状にはさみ、蒸発しないように包んでいます。
肌の水分を保つ働きをするのは、他に皮脂と天然保湿成分があり、セラミドと合わせて、保湿の3要素といわれています。

■しわをつくる主な要因
肌のはりや弾力を保つ働きをしているのが、真皮にあるエラスチンやコラーゲンという物質です。
肌の内側からはりを保つ働きをしています。
40歳をすぎるころ、これらの繊維は古くなり、もろくなってきます。
コラーゲンの量も年齢が進むにつれ減少します。
エラスチンも切れてバラバラになるので、皮膚のはりや弾力が失われていくのです。
加齢とともに弾力が低下した皮膚は、表情にともない折りたたまれたときに、完全にはもとに戻らなくなります。
これが老化によるしわです。
さらに進行して皮膚全体が重力でたれさがり、たるみになります。
個人差はありますが、30歳をすぎるころから肌の老化現象が自覚されるようになります。

■紫外線による影響
日焼けはシミだけでなく、しわもつくります。
紫外線を浴び続けると、真皮にある繊維芽細胞はエラスチンを部分的に分解します。
その結果、表皮のはりが失われてしまいます。
日焼けのしすぎで、肌のはりが失われて、年齢の割にしわの多い肌になってしまうのです。
しわは一度できると、消すのは難しいものです。
紫外線はできる限りシャットアウトして、日焼けを予防することがしわ対策には一番です。
40歳から20歳の肌へ若返るころは不可能です。
しかし、老化の速度をゆるやかにすることは可能です。
乾燥予防も肌の老化を遅らせる効果があります。
ある程度の年齢になったら、肌の水分を補うことが大切です。

■癖や生活習慣でしわになる
しわには、小じわと深いしわのタイプがあります。
まず小じわは、ちりめんじわと呼ばれる細かいしわで目元などにみられます。
多くは、角質層が乾燥してできたものです。
そのまま放っておくと、どんどん進みます。
小じわの段階で肌の水分を補うケアをすれば、進行を遅らせることも可能です。

深いしわは、みけんなどに刻まれたしわや額の横じわなど、くっきりとした太いしわです。
真皮のコラーゲン・エラスチンの変化で皮膚が弾力を失い、そこへ筋肉が縮むたびに皮膚にしわが寄ることが繰り返されて太く刻まれていくのです。
繰り返される顔の表情により、できるしわです。
癖となっている表情や、喫煙などの生活習慣も、しわをつくる原因となります。
健康的な生活やストレスをためないなども、しわ予防につながります。


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